完全ミルク育児での産後ダイエット
産後のダイエットにおいて、赤ちゃんが飲んでくれる母乳での育児がとても有効なのはご存知の方も多いはず。
でも人によっては、出産後も何らかの理由で母乳が出なかったり、出が悪かったりと言った理由で、授乳の一部または全部をミルクで補う必要があるお母さんもいます。
インターネットなどの情報を眺めていると、「ミルクで育児をするママは、母乳分のエネルギーが消費されない分ダイエットに失敗しやすい」というものを目にすることも多いですが、これって本当なのでしょうか。
今回は、母乳育児・ミルク育児と産後ダイエットの関係について取り上げてみたいと思います。
ミルク育児だと産後ダイエットが難しいのでは・・・と悩んでいるママに見てほしい内容にゃ。
もくじ
母乳育児の場合
女性の体は、出産後の赤ちゃんに飲ませるという目的のために母乳を作り出すようになります。
完全母乳育児をしているママは、ミルクで育児する場合に比べてより多くのエネルギーを消費します。
作り出される母乳自体に含まれるエネルギー量は、100ml
またそれを飲む赤ちゃんは、生後1週間から2週間目には1日に500mlから700mlを目安に母乳を飲みますし、生後1ヶ月ともなると、1日に700ml〜850mlくらいの母乳を飲んでくれます。
これらの関係を踏まえ、母乳で育児をするママはその分多くのエネルギー源を摂取しなければならないわけですが、厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」によると、授乳婦が通常より「350kcal」のエネルギーを摂取するようすすめています。
これは、普通の速度のウォーキングを2時間ほど続けた場合と消費カロリーと同じくらいですので、かなりのエネルギー量と言えます。
※参考 日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要(外部リンク)
ミルク育児の場合
赤ちゃんは母乳で育てるのが一番よいというのは誰でも思っていることだと思います。
ですが、体質的な原因や病気などのために、出産後に母乳が出なかったり、出にくいお母さんもいます。
出ないものは出ないと割り切ってミルクでの育児を始める必要があるのですが、そんなママが産後のダイエットを行う場合は、前述の「授乳によるカロリー消費」は期待できないということになります。
ですが、母乳で出ていくエネルギーがない分、それを補うために頭を悩ませる必要もないわけで、むしろ授乳を言い訳にした食べ過ぎなどに陥りにくいという点で、ミルクでの育児をしているママの方が産後ダイエットが成功しやすいとも言えます。
ミルク育児のママにとっての産後ダイエットについてもメリットをいくつか紹介しますね^^
食べ過ぎになりにくい
母乳で育児をしているお母さんは、どうしても母乳で失う分のエネルギーを食事から補う必要があります。
そんななか、赤ちゃんの成長段階ごとにどれだけの母乳が必要で、そのためにどのくらいの食事量にすればいいのかを計画的に考えている方はほとんどいません。
母乳で育児をしているママは、ちょっと気が緩んでしまうとすぐに「食べ過ぎ」に陥ってしまう可能性があり、ダイエットどころか逆に産後太りに陥ってしまうケースもかなり多いです。
その点ミルク育児のママは、母乳を作り出すことで消費される栄養やエネルギーについて考慮する必要がなく、妊娠前とおなじく自分自身の健康が保たれる食事量さえ見極められれば問題なくダイエットができることになります。
アタシはまさに母乳育児中の食べ過ぎが原因で、産後5年たっても痩せられずにいるよー…
今の食べっぷりからすると、あおいの場合はミルク育児だったとしても食べ過ぎてたと思うぞ・・
ムキー!自分でもそう思うわよー!(つд⊂)
食事制限ができる
ミルク育児のお母さんは、赤ちゃんの直接のエネルギー源となる母乳が作り出されないため、基本的に自分の健康が維持できる食事をすればよいことになります。
そのため、健康を害さない程度にきつめの食事制限をすることができますし、添加物や香辛料の有無などの食事内容についての気遣いもそこまで必要ありません。
もちろん食事制限だけでダイエットを成功させようとしてはいけないのは、通常のダイエットと変わりません。
産後は骨盤ベルトや骨盤ガードルなどを使って骨盤を通常の位置に固定しつつ、適度な運動をして健康的なダイエットを目指しましょう。
ダイエットの時間が取れる
授乳のときに身体も時間も拘束される母乳育児に比べてると、ミルク育児の場合はお母さん以外の人でも赤ちゃんに授乳をさせることができます。
もちろんママが自分で赤ちゃんにミルクをあげたいという気持ちは、母乳育児でもミルク育児でも変わらないとは思います。
ですが、最悪の場合「自分以外の人にお願いすることができる」というだけでも、育児でストレスをためやすいお母さんにとっては大助かり!
それは産後のダイエットについてもいえることで、半ば赤ちゃんにつきっきりにならざるを得ない母乳育児のママに比べると、こころと身体が拘束されない時間がとれるという点において、ミルク育児のママの方が取り組みやすいです。
ミルク育児ママのダイエット注意点
母乳育児の場合、赤ちゃんが母乳を吸うと「オキシトシン」という子宮を収縮させる作用があるホルモンがお母さんの体内に分泌されます。
そのオキシトシンの働きによって骨盤も自然と元の位置に戻りやすくなるのですが、完全ミルク育児のママの体にはこのオキシトシンの作用が起こりません。
そのため、ミルク育児のママの子宮の収縮と回復は母乳育児のママに比べてかなりゆっくりになります。
ゆっくりであっても基本的には子宮は妊娠前と同じくらいまで収縮するので問題はありませんが、どうしても戻りがよくない場合は、病院で子宮収縮剤を使用することになる場合もあります。
子宮の回復が緩やかであるため、それに伴い骨盤が元の位置に戻る力も弱いといえ、多くの女性の悩みでもある「骨盤のゆがみ」につながるケースが多いです。
そのため、ミルク育児のママは骨盤ベルトなどを使って骨盤をもとの位置に戻りやすくなるよう、人一倍気を使う必要があります。
産後太りやおばさん体型になることを予防するためにも、できるだけ早い時期に骨盤ベルトを使い始めるようにしましょうね。
※関連記事※>>出産後の骨盤矯正は必要?骨盤のゆがみで起こる症状と対処法はコレ!
まとめ
ミルク育児のママは産後のダイエットが難しいという噂はずいぶん昔からある話なのですが、今回ご紹介させていただいた内容をきちんと理解していれば、むしろ母乳育児のママよりもダイエットが効果的に行えることがお分かりいただけたと思います。
母乳育児だから授乳しているだけで痩せられるというのは大きな間違いですし、ミルク育児だから痩せにくいというのも誤った認識です。
母乳育児のお母さんも、ミルク育児のお母さんも、基本は①骨盤ベルトなどを利用した早期の骨盤矯正と、②ご自身の授乳スタイルに合わせた食事調整、そして③無理のない範囲での適度な運動で産後ダイエットを成功させることができます。
どうせ私は母乳が出ないし・・なんてあきらめるのはまだ早い!
出産をきっかけに、妊娠前も素敵な女性になれるよう、がんばりましょうね^^
アタシ自身は母乳育児だったけど、妊娠中に15キロ以上太っちゃって…授乳するだけでは妊娠前の体重に戻せなかったにゃー…。
あおいは産後・授乳期のダイエットはうまくできなかったけど、これから頑張っていくんだからね!
は、はひ…! がんばるよー。