骨盤矯正は効果なし?整体や整骨院に行って施術を受ける前に知っておくべき基本はコレ!

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お店で受ける骨盤矯正って効果あるの?

産後や足関節の痛みなどで悩んでいる女性の中にとって、街中でよく見る「骨盤矯正」という看板には、もしかして骨盤のゆがみという大きな悩みを解消してくれるのでは・・・という大きな魅力が詰まっていますよね。

ただ実際には、骨盤矯正の施術を行ってくれるお店に通ったら、骨盤のゆがみがなおった!という体験談はあまり聞く機会がありません。

安くはない料金を払って定期的に通っているのに、効果がなかったという話も多いですし、体の不調を整えるために通い始めたのに、逆に体調が悪くなったというケースまでありえる骨盤矯正の施術。

にもかかわらず一度は試してみたい!と考えているかた、多いんじゃないでしょうか?^^

今回は、骨盤矯正をしてくれるお店に「通う前に知っておきたいこと」と、「骨盤矯正施術を受けてはいけない場合」について確認してみましょう!

骨盤矯正とは

骨盤矯正とは、一般的に「骨盤のゆがみを正しい状態に治す」といった意味の言葉です。

産後に起こる腰回りや股関節の痛み、ポッコリお腹などの不調はすべて骨盤のゆがみが原因という情報もよく目にしますし、産婦人科などでも出産を終えたらできるだけ早い段階で骨盤矯正を開始したほうがよいと言われます。

ただこの「産後すぐに骨盤矯正をしたほうがよい」という話は、言葉だけを鵜呑みにしてただ何となく初めても十分な効果は期待できません。

そうでなければ、骨盤矯正の施術を受けたのに、ぜんぜん効果がなかったとか、身体の不調が深刻になったという話が聞こえてくるはずはありません。

では本当に骨盤のゆがみを治すことができる骨盤矯正の施術とは、いったいどんな内容なのでしょうか。

順を追って確認してきましょう^^

骨盤のゆがみとは

まず、骨盤矯正の施術について知る前に、そもそも骨盤のゆがみとはなんなのかを確認しましょう。

骨盤のゆがみはなぜ起こる?

骨盤がゆがみは、身体のバランスを保つために無意識のうちに前後左右に傾くことで起こります。

骨盤がゆがんでいるから腰痛や肥満などになるのではなく、腰痛や肥満の主な原因である「筋力の低下」と「姿勢の悪さ」からくる「関節痛」や「腰痛」、「下半身太り」や「便秘」などの身体の不調をかばうために、身体が良かれと思って行っているバランス調整の結果ということになります。

とくに骨盤は、位置的に上半身と下半身をつなぐ部分にあり、筋肉とともに子宮や腸といった内臓を支える役割もあります。

腹筋や骨盤底筋などの筋力が不足すると、内臓を支えることができずに骨盤周りに負荷がかかり、知らず知らずのうちに体が腰や股関節に負荷がかからないように、バランスを保とうとします。

この時に起こるのが、骨盤のゆがみなのです。

筋肉の緊張

女性に起こる骨盤のゆがみは、大きく育った赤ちゃんを体の外に送り出すために、全身の関節や靭帯が緩んだ状態になる出産直前から出産後数か月の間に起こりやすくなります。

これは筋力不足だけが原因ではなく、女性ホルモンのバランス自体が変化しているため、そもそも骨盤やそのまわりの関節と靭帯もゆるみやくなっているのです。

しかし、そのゆがみやすい時期も永遠に続くわけではありません。

産後の傷が癒え、授乳をはじめとする育児に慣れ始めたころにはある程度落ち着いてきます。

それと同時に、それまで弛緩していた筋肉や靭帯が、育児優先の生活のために起こる運動不足や、抱っこや授乳などで同じ姿勢になりやすくなることで、緊張し強張ってしまいます。

骨盤矯正の施術をしてくれるお店に通う最大の目的は、この「筋肉の緊張をほぐす」ということになります。

骨盤矯正の施術への期待

骨盤矯正の施術を受けたいと考えている方は、その施術によって自分の体に起こっている問題が解消されることを期待していると思います。

股関節の痛みがなくなれば・・とか、腰回りの筋肉がガチガチに張ってしまって・・・などといった体のトラブルを根本から解消したいがために、骨盤矯正のお店に通い始める方は、少なくありません。

ですが、骨盤矯正の施術は、期待している通りの成果を感じられないことが多いです。

それは、骨盤矯正の施術に対する、「骨盤のゆがみを治してくれる」という誤解から生まれる誤解のせいなのです。

施術は「治療」ではない

誤解しがちですが、骨盤矯正というのは、ゆがんだ骨盤をバキバキッという音を立てて正しい位置にはめ込みなおすといった、治療行為ではありません

前にも書きましたが、骨盤矯正の看板を掲げているお店で行ってくれるのは、凝り固まった筋肉や関節などをほぐす施術です。

ですので、骨盤矯正の施術を受けたからと言って、ゆがんだ骨盤が正しい位置にガチッと収まってくれるわけではありません。

あくまで施術は、骨盤をただしい位置に戻りやすい体にするための、最初に行う準備という認識が正しいです。

骨盤矯正の施術内容

骨盤矯正の施術の内容は、微弱な電気を流して筋肉を温める機器を利用する方法、あん摩や指圧などによる直接刺激による方法、弱めのストレッチなどを行う方法など様々で、大抵の場合はそれらを複数組み合わせて行います。

筋肉の緊張をほぐす施術は、一般的に肩こりや腰痛の症状を和らげるために通う整体やマッサージ店で行っている内容とほぼ変わりません。

実際に受けてみるとわかりますが、骨盤矯正の施術といっても、そのほとんどの時間は腰回りや股関節のストレッチやマッサージと、それ以外にも背中や太ももなどの張りなどをほぐすことに費やされます。

自分一人で行うには難しい全身ストレッチなども、骨盤矯正の施術で行ってもあれば安全に、効果的に進めることができます。

筋トレのススメ

骨盤矯正施術を行ってくれるお店の多くは、これまで挙げたように骨盤周りや背中の筋肉をほぐす内容や、骨盤のゆがみに付随して痛みや張りがある部位をリラックスさせるだけで終わり!というところが多いです。

施術の内容は一般的なマッサージ店で行うリラクゼーション目的の内容とあまり変わりがありませんので、その場では気持ち良さを感じますし、体も軽くなる感覚を味わえると思います。

ですが、本当にデキルお店は、さらに続けて「筋トレ」と「ストレッチ」の重要性について説明をしてくれるはずです。

なぜかというと、骨盤のゆがみを発生させる最大の原因が、骨盤周りの筋力不足と筋肉、賃貸の強張りだらです。

施術で筋肉や人体の緊張がほぐれたら、次は適度な筋トレとストレッチを行って、自分の内外をしっかりと支えられるだけの筋力を取り戻す必要があります。

そしてその結果が、「骨盤のゆがみが治る」という形で現れるのです。

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骨盤矯正施術を受けてはいけない人

慢性的な痛みや怪我、疾患などを患っている時は、骨盤矯正の施術を受けないほうがよい場合もあります。

それは、骨盤周りや股関節などに慢性的な痛さがあるときです。

産後すぐのように、身体全体の筋肉や関節がゆがみやすい状態の時期だけでなく、まだお腹が大きくなっていない妊娠初期や、妊娠後1年以上経過しても股関節や腰などに痛みがある場合もあります。

そんな場合は、骨盤矯正のための施術ではまったく治療効果が感じられないことや、無駄に痛みが増してしまうことにもなりかねません。

怪我や病気の痛みがあるときはNG!

腰や股関節の痛みの原因は、当たり前ですが骨盤のゆがむほどの筋力不足や姿勢の悪さだけではありません。

もっと深刻な場合は腰椎椎間板ヘルニア坐骨神経症といった、単なる痛みでは治まらない疾患である可能性だってあるのです。

とくに、ヘルニアや脊椎すべり症などの疾病の場合、むやみにマッサージなどをしないで痛みが和らぐまで安静にしておく必要があります。

そのような疾病の疑いがある場合は、行くべきお店は骨盤矯正の施術をしてくれるマッサージ店ではなく、整形外科になります。

疾患の治療を行い、疾病が元となった痛みが無くなってからでも骨盤矯正を始めるのは遅くありません。

逆に、過去に怪我や疾病で、骨盤や股関節に痛みがあった経験がある方は、骨盤矯正を行ってくれるお店で必ずそのことを伝えましょう。

まとめ

骨盤矯正の施術は、必ずしも骨盤のゆがみの原因となる筋力不足や姿勢の悪さを正してくれるわけではありません。

どちらかというと、骨盤のゆがみの原因である筋力不足などを解消するための下準備と言えます。

そして、骨盤のゆがみを治すために本当に必要なのは、骨盤周りの筋力を取り戻すこと悪くなりがちな姿勢を正すことです。

施術を受けて筋肉の緊張がほぐれたら、適度な筋トレとストレッチなどで腹筋やインナーマッスルなどを効果的に鍛えて、骨盤のゆがみの原因である「筋力不足」と「姿勢の悪さ」を改善する取り組みを開始しましょうね!

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