産後のダイエットに失敗する理由
出産して間もなく、お母さんの頭の中に浮かんでくるのは「ちゃんと子育てできるかな・・」とか「元気に育ってほしいな・・」といった、赤ちゃん中心の悩みや心配が多いのではないでしょうか。
ですが、ふと冷静になった瞬間に、多くの新米ママさんはこう思うのです。
「あ・・・痩せなきゃ・・」と。
今回は出産を経験してた多くの女性が頭を悩ましている、「産後ダイエットが失敗する理由」と、「成功するためのポイント」について、取り上げてみたいと思います。
産後のダイエットにお悩みの方にとって、少しでも参考にばればうれしいです^^
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もくじ
産後ダイエットの失敗する4つの理由
産後ダイエットが失敗しないためには。これからご紹介する4つの失敗原因を未然に予防することがポイントです。
①骨盤の開きを矯正できなかった
産後のダイエットを成功させるために、最も具体的で、もっとも重要なのが「開いた骨盤を正しい位置に戻す」ということです。
出産によって広がったままの骨盤をケアせずにそのままにしてしまうことで、本来骨盤で支えるべき子宮や内臓が下に降りてしまい腸や血管、リンパなどが圧迫されてしまいます。
その結果下半身を中心に代謝が悪くなることで脂肪がつきやすくなり、産後太りになってしまうのです。
産後は骨盤が緩んでいる
出産前から産後数か月間の女性の体は、大きく成長した赤ちゃんを出産するために全身の関節や靭帯が緩みやすい状態になっています。
これはおもに、女性ホルモンのバランスと筋肉の疲れによって起こるのですが、出産を終えると徐々にその緩みの原因もも収まり、妊娠前の状態に戻っていきます。
妊娠中に広がりきった骨盤は、本来はその過程で自然ともとに収まっていた位置に戻るものなのですが、そもそもの筋力不足や姿勢の悪さなどのせいで思うように治らないケースも多いです。
骨盤ベルトが上手に使えない
そこで利用するとよいのが、骨盤ベルトや骨盤ガードルなどですが、これら骨盤をキュッと締めるように使うグッズは、実際使ってみるとすごい違和感があり、付け心地が良いものではありません。
また、ものによってはすぐにズレてこまめに位置を治さなければならなかったり、トイレに行くたびに外さなければならなかったりと、ただでさえ忙しい産後のママにとって非常に煩わしく感じてしまう場合も多いです。
そのため、すぐにこれら骨盤ベルトなどを使わなくなってしまったり、ズレたままにしてしまったりと、正しい使い方で継続して使用しなくなる方が非常に多いです。
産後ダイエット成功の最初のポイントは、「骨盤ベルトを正しく使い続ける」ことです。
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骨盤矯正は早目に開始
骨盤の開きは、出産してからできるだけ早く矯正に取り組むことで、ホルモンバランスが整い筋力が回復することでゆっくりと元の位置に戻すことができます。
骨盤が元の位置に早く戻れば、体調も体型も妊娠前の状態に戻りやすくなりますし、結果的にダイエットの成功につながるのです。
ただし、産後すぐで傷の痛みが強いときや、出血量が多いときなどは無理に骨盤矯正を始めると、身体にとって悪い影響を与えてしまう場合もあります。
そんな場合は、産婦人科の医師や看護師のかたに、骨盤矯正を始めてよいタイミングについて相談してみてくださいね。
②開始する時期がわからなかった
産後ダイエットはいつから始めてよいものなのかがわからず、結局いつまでも開始できないまま現在に至る・・なんて方も、結構多いです。
運動やストレッチなど、身体を動かす産後のダイエットは、産後1ヶ月に行う赤ちゃんの一か月健診のタイミングくらいから始める方が多いです。
骨盤ベルトなどを使った「骨盤の位置を固定する」矯正は、産後できるだけ早い時期から、痛みがない範囲で行うのがよいとされていますが、運動やストレッチなどの産後ダイエットは出産の傷が完全に癒え、痛みや違和感がなくなってから行うのが基本です。
また産後に限ったことではないですが、急激なダイエットや「○○を食べない」などの偏った内容のダイエットは厳禁です。
産後は体力も完全には回復していませんので、軽めのストレッチやウォーキングなどで体を慣らすところから徐々に始めてみましょうね。
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③妊娠中に太りすぎた・・
妊娠中、定期健診のたびに医師から「太りすぎないように」と注意されます。
おなかの中の赤ちゃんの成長に合わせて、ママの体重の増加にも一定の適正範囲が設けられています。
産婦人科のパンフレットなどに記載されている理想の体重増加は、太っている人で5~7kg程度、標準的な方で7~10kg程度、痩せている人で10~12kg程度となっています。
BMI | 肥満度 | 理想の体重増加量 |
~18 | 痩せている | 10~12kg程度 |
18~24 | 標準 | 7~10kg程度 |
25~ | 太っている | 5~7kg程度 |
この理想の体重増加を守る第一の理由は「お母さんの妊娠中毒症の予防」と、「赤ちゃんの健康のため」なのですが、それらの適正範囲を超えて体重が増加した場合はそのまま産後のダイエットが難しくなることを意味します。
本来は妊娠中にも散歩などの適度な運動をすることで体重調整を行うべきなのですが、出産前の時点で股関節や腰回りに痛みがあったり、胎児の状態が安定しないために安静にするように指示された場合などは、思うように理想の体重の増え方にならない場合もあります。
産婦人科の医師は産後のダイエットについてまで面倒を見てくれません。
とにかく妊娠中は、医師と相談しながら体重管理を適切に行うように気を付けましょう!
④食べすぎてしまう
出産を終えると、とにかくご飯を食べ過ぎてしまいます。
これは出産前にお腹が大きくて思うように食事がとれなかった反動だったり、将来についての漠然とした不安や育児のストレスなどが原因である場合が多いです。
出産前後は筋力が弱まっており、身体の代謝もあまりよくない時期なのですが、この時に食べ過ぎてしまうとあっという間に太ります。
本来胃腸を含めた内臓を下から支えてくれる骨盤が開いた状態で食べ過ぎると、重くなった胃が下に降りてきてしまい、骨盤が元に戻りにくくなってしまうことにもつながります。
妊娠中や授乳中は、「赤ちゃんの分まで余計に食べなきゃ!」といって許される傾向にある過食ですが、とくに出産直後と卒乳後は、食べ過ぎた分がダイレクトに体重増加という形で現れますので要注意です!
食べすぎた以上に運動をする習慣がある方はこのすべてではありませんが、くれぐれもバランスの良い食生活を心がけましょうね^^
まとめ
産後痩せられない具体的な原因を4つご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
事前に分かっていれば対策出来そうな内容ばかりですが、実際に妊娠し、出産の時が迫ってくるとなかなか産後のダイエットにまで気が回らないのが正直なところです。
そのため、体力や筋力が回復していない産後すぐから無理なダイエットを始めたくなってしまうかたも少なくありません。
ですが出産後の女性の身体は、とにかく傷つき疲れ切っています。
痩せなきゃ!という使命感や、早く痩せたい!とはやる気持ちも理解できますが、とにかくご自分の体の状態がどうなっているのか、体力は回復しているのかを確認することを第一に考えましょう。
大丈夫、焦らなくても少しずつ、無理のないダイエットに取り組み始めさえすれば、ちゃんと痩せることができますから!