帝王切開でも産後ダイエットに骨盤矯正は必要?気になる答えはコレ!

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帝王切開でも骨盤矯正?

骨盤矯正とは、妊娠中や出産時にゆがんでしまった骨盤の位置とバランスを整える目的で行われます。

 

この骨盤矯正、通常分娩よりも骨盤やその周りの靭帯などに対するダメージが少ないと言われている「帝王切開」で出産した女性でも、行ったほうがよいものなんでしょうか。

 

ここでは出産する女性の4人に1人が行うという「帝王切開」での出産の場合でも骨盤矯正が必要なのかどうかについて、詳しく解説していきます。

 

 

アタシが出産したときは通常分娩だったけど、状況によっては帝王切開の可能性もあると言われていたから最近の状況は興味あるよー

 
 

今回はこれから帝王切開での出産に臨む方のほか、産後ダイエットに骨盤矯正が必要なのかを知りたい方にも読んでいただきたい内容です。

 

帝王切開とは

帝王切開のイメージ

帝王切開ときくと、みなさんはどんな印象を持つでしょう。

 

全身麻酔で意識と感覚がない状態で、いつの間にか赤ちゃんが生まれている・・・そんなイメージでしょうか。

 

外科的におなかと子宮を切り開いてそこから赤ちゃんを取り出す「帝王切開」ですが、10年くらい前までは「身体に跡が残るから」とか、「こどもを生んだということがわからないうちに出産が終わっているのはいや」という風に感じて、抵抗を感じる女性はかなり多かったです。

 

しかも、麻酔を打って痛みをなくした状態での出産は、世間から「楽をしている」とか、「通常分娩より簡単」といった偏見が強く、とにかく長い間マイナスイメージが強かったのがこの「帝王切開」です。

 

人気上昇?最近の傾向

2017年に厚生労働省から発表された調査報告によれば、全分娩件数に対する帝王切開の実施率は年々増加しており、2017年9月時点で、一般病院での分娩件数に対する帝王切開の実施率は25%を上回っています。

 

※平成29年(2017)医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況より抜粋

 

また最近では、若い女性を中心にできるだけ「痛くない出産」を希望する方や、出産予定日ぴったりに産みたいなどの理由で帝王切開を希望する方も増えつつあります。

 

これは出産に対して合理的な考えを持つ女性が増えてきたということや倫理観の変化もありますが、赤ちゃんの安全を重視する様になったことや医療技術の進歩によって、以前より安全な手術が可能になったことが大きな要因です。

 

その他にも2010年以降にアメリカやブラジル・中国などを中心に、スタイル維持などを目的に帝王切開が流行したことが原因と指摘する方もいます。

 

※外部リンク※ >>平成 29 年(2017)医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況

 

帝王切開=楽ではない

しかしこの、「手軽に」帝王切開を受けたいという考えを持ってしまう流れついては、実際に帝王切開で出産をされた女性を中心に、反発する向きもあります。

 

帝王切開は、陣痛や出産時の想像を絶する痛みがない分「楽」という印象をもたれがちですが、実際におなかや子宮にメスを入れる外科手術です。

 

通常分娩に比べると、確かに出産時の痛みを感じにくいという点では魅力的かもしれません。

 

ですが、帝王切開は術後(出産後)がとってもツラいんです!

 

Twitterでも帝王切開後の痛みで苦しむ方のツイートが多くみられます。

 

そりゃそうですよね。

 

だって、出産のためとはいえ、約20cmもおなかを切ってるんですもん!

 

 

何人かの帝王切開だったママ友さんに聞いてみたけど、みんな口をそろえて、「痛みに耐えるしかない術後の麻酔が切れてからの数日間」が地獄の苦しみだったと言ってたよー・・・

 
 

男にはわからない辛さだよね・・なんだか申し訳ない気持ちになってきた。

 

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通常分娩も帝王切開も、新しい命を生み出すたいへんな出産には変わりありません。

 

帝王切開での出産も、あたりまえですが、産前・産後のケアが重要なのです。

 

希望すれば帝王切開してもらえるの?

陣痛や出産時の痛みを感じにくいため一見楽な出産と思われがちな帝王切開ですが、基本的に母体にかかる「出血、血栓症、麻酔合併症」などのリスクを負ってでも、行わなければならないという、医学的な判断をされた時だけ行われます。

 

お母さんの身体やお腹の中の赤ちゃんが、出産に耐えられそうだと判断されている場合は、いくらお母さんが帝王切開を希望しても、通常分娩で出産するというのが原則です。

 

たまにテレビなどで芸能人の方が、通常分娩での出産に臨んだけれど、あまりにも痛かったので途中で「希望して帝王切開をしてもらった」というようなお話をされている方を見かけます。

 

ですがやはり基本的には陣痛を伴う通常分娩で出産を行うことになるはずなので、もしこの手の話を耳にすることがあったら、それはおそらく「帝王切開の希望」の有無に関係なく、医学的に帝王切開をする必要性があると判断されたから行われた、と考えるべきです。

 

とはいえ、最近では赤ちゃんの安全という観点に加えて、お母さんの「帝王切開をしてほしい」という希望をトータルで判断し、ある程度早期に帝王切開に踏み切る病院も少なくありませんので、もし希望されているのであれば、ダメもとで帝王切開が希望であることを事前に伝えておくのは有効かもしれませんね。

 

帝王切開をするケース

帝王切開は、基本的に「医学的に必要と判断された場合」にのみ行われる出産方法です。

 

では、具体的にどのような場合に行われるのでしょうか。

 

逆子

妊娠・出産の話題の中で、おなかの中の赤ちゃんの状態で本当によく耳にするのが、この「逆子(さかご)」です。

 

医学的には「骨盤位(こつばんい)」といい、お母さんのおなかの中で赤ちゃんが上下さかさまの姿勢で収まってしまっていることを言います。

 

通常、おなかの中の赤ちゃんは頭を下にして子宮に収まっているのが正しい姿勢なのですが、この逆子の状態は、頭が上になっています。

 

分娩の時、普通は頭の先から出てきて、身体と一緒に臍帯(さいたい・へその緒のこと)が出てくるという順番になるのですが、逆子の状態で分娩してしまうと、赤ちゃんに酸素を送り続けている臍帯が赤ちゃんの頭よりも先に産道に入ることになります。

 

そうなると、狭い産道を赤ちゃんの大きなあたまが通過するときにこの臍帯が圧迫されてしまし、出産中赤ちゃんに十分な酸素が届かなくなると判断され、赤ちゃんの安全性を重視して帝王切開での出産が行われるケースがあります。

 

多胎妊娠

多胎妊娠(たたいにんしん)とは、いわゆる双子や三つ子など、一度の妊娠で、おなかの中に複数の赤ちゃんがいる場合のことをいいます。

 

人間の女性のおなかの赤ちゃんの数が多いと、物理的に母体に無理がかかります。

 

そのため、妊娠22週0日よりも早い出産になりかけている「切迫早産」になったり、高血圧などの血管・血液系のトラブルや蛋白尿などの症状が起こる妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)になる可能性が高くなります。

 

これらの症状は、お母さんだけでなく、胎児発育不全や低出生体重児など、おなかの中の赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性も高くなるため、帝王切開での出産になる場合が多いです。

 

前置胎盤

この「前置胎盤」(ぜんちたいばん)も、「逆子」と同じくらいよく聞く妊娠キーワードですね。

 

前置胎盤ときくと、単純に胎盤が前側にあるのかな?というイメージしがわかないかもしれませんが、実際には胎盤が子宮の出口付近に形成されてしまい、子宮の出口を塞いでいる状態をいいます。

 

前置胎盤は、妊娠中にあまりにもよく聞く単語であるため、前置胎盤=帝王切開と単純に思い込んでいる方も多いですが、子宮が大きくなる妊娠後期にかけて、自然に改善される場合も多いです。

 

これは妊娠初期、中期には間違いなく子宮の出口付近をふさぐように位置していた胎盤も、妊娠後期に子宮が風船が膨らむように大きくなるにつれ、胎盤も子宮の出口付近からずれていくことが多いためです。

 

そのため産婦人科でも、前置胎盤は自然に治ることが多いですよ!という説明を受けることが多いわけですが、妊娠後期、特に分娩目前になっても胎盤が子宮の出口をふさいている場合は、どうしても通常分娩では胎盤がはがれながらのお産となってしまう可能性が高いため、出血も多くなります。

 

出産を目前に控えた時期に「前置胎盤」と診断される場合は、原則として帝王切開での出産が選ばれます。

 

子宮筋腫

子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)は、子宮にできる良性の腫瘍のことをいいます。

 

この子宮筋腫は、成人女性の5人に1、2人くらいに発症する病気で、そこまで重篤化することが多くないありふれた病気と言えます。

 

腫瘍というもののイメージが良くないせいかもしれませんが、子宮筋腫があると外科的な手術で取り除かなければならないと思い込んでいる方もいるようですね。

 

しかし実際には、筋腫がよほど大きかったり、それに伴う経血の増大の影響で貧血の度合いが強くなるなどの問題が確認されない場合は、そのまま経過観察となることがほとんどです。

 

ただ、これに妊娠・出産という一大イベントが関わってくると話が変わってきます。

 

そこまで大きくないサイズの子宮筋腫であれば、基本的には出産の妨げになることはないのですが、筋腫の位置や大きさによっては、腫瘍が産道をふさいでしまうため、帝王切開での出産になるケースもあります。

 

児頭骨盤不均衡

「児頭骨盤不均衡」(じとうこつばんふきんこう)は、あまり耳にすることがない用語かもしれません。

 

簡単に説明しますと、お母さんの骨盤に比べてお腹の中の赤ちゃんの頭が大きすぎたり、骨盤自体の形やバランスに異常がある場合、自然分娩のときに赤ちゃんの頭が骨盤を通り抜けられないことが想定れるケースを言います。

 

とはいえ、この症状はお産がある程度進まないと、実際に頭が骨盤を通り抜けられるかどうかが判断できないことが多いのが特徴で、骨盤のレントゲン撮影などで間違いなく「児頭骨盤不均衡」と診断されない限りは、自然分娩での出産と同じ流れでお産が進みます。

 

お産の途中で、赤ちゃんの頭が骨盤を通らないと判断された場合は、途中で帝王切開での出産に切り替えられる場合もありますが、経過を注視しながら、そのまま自然分娩でお産が完了する場合もあります。

 

以前に帝王切開を経験

前回の出産が帝王切開だったから、次の出産も帝王切開~ という話題を聞いたことがある方も多いと思います。

 

これは今回の妊娠以前に帝王切開での出産を経験している場合、その時に処置した傷跡部分がどうしても弱くなってしまうためで、胎児の成長により伸びて薄くなることで、帝王切開経験がない方の子宮よりも破れやすくなってしまいます。

 

最悪の場合子宮が破裂する危険性まであるため、帝王切開の経験があるかたが再度出産に挑む場合は、同じく帝王切開での出産となることがほとんどです。

 

子宮・膣壁の硬化

これまでご紹介してきたような医学的な問題が起こっていない場合でも、帝王切開での出産が選択されるケースがあります。

 

それが、何らかの影響により子宮口や膣壁の柔軟性が弱まり、赤ちゃんが通り抜けられるほどの大きさまで広がらなくなってしまう場合です。

 

これには女性の年齢が大きく関係しており、医学的に35歳以上の女性の出産をあらわす「高齢出産」の場合に、顕著にみられることが特徴です。

 

基本的には子宮頸管熟化剤(しきゅうけいかんじゅくかざい)や陣痛促進剤(じんつうそくしんざい)などを使って、自然分娩が可能となるくらいまで子宮口や膣壁をやわらかくすることを目指します。

 

それでも期待通りの柔軟性が確認できない場合は、お母さんと赤ちゃんの安全を第一優先に、帝王切開での出産が選択されます。

 

骨盤矯正が必要な理由

大きく成長した赤ちゃんを出産するというのは、想像以上に女性の体と体力にダメージを残すもので、出産に向けて大きく広がる骨盤は、長い妊娠期間で蓄積された疲労と相まって、ますますゆがみやすい状態になってしまします。

 

また骨盤のゆがみは「産後太り」や「むくみ」といった、出産前の体型を取り戻すための産後ダイエットを妨げる原因にもなります。

 

そうした理由から、骨盤のゆがみをなくす取り組みはできるだけ早く、より効果的な方法で行うのがおすすめとされているのですが、これは通常分娩だけでなく、帝王切開での出産を行った女性にも有効です。

 

自然分娩は、赤ちゃんを産む際に赤ちゃんが狭い産道を通る都合もあって、お母さんは激しい痛みとダメージを受けることになります。

 

しかし、お腹の赤ちゃんやお母さんの体に医学的に行ったほうがよい場合に行われる「帝王切開」での出産は、おなかと子宮を物理的に切り開くことでのダメージはあるものの、骨盤と周辺の関節や靭帯を限界以上にゆるめて行われる通常分娩に比べると、胎児にも母体にも負担が少ないイメージがありますよね。

 

しかし実際には、帝王切開での出産の場合でも、骨盤がゆがむことへの対策はとても大切で、自然分娩に比べて楽だということはありません。

 

筋力低下

妊娠中に赤ちゃんを包み込むように支えている骨盤は、筋肉・関節・靭帯で支えられています。

 

関節と靭帯はともに重さによるダメージを受けやすい部位ですが、ここにかかる負担を丸ごと引き受けてくれるのが筋肉です。

 

妊娠中はお腹の中の赤ちゃんが大きくなりにつれ、骨盤底筋や腹直筋、腹横筋などの筋肉が傷つき、筋力が衰えます。

 

筋力の衰えは、自然分娩でも帝王切開での出産でも同様に起こるのですが、帝王切開の場合は、出産後におなかや子宮を切ったことによる傷の回復を優先しなければならない都合もあり、具体的な筋力回復の取り組みに取り掛かるのが遅れてしまいます。

 

そうなると骨盤のゆがみを治しやすいとされる産後半年~1年くらいまでのゴールデンタイムで思うように矯正と筋力アップができなくなり、結果的に産後太りなどの原因になってしまうのです。

 

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立ち姿勢

帝王切開での出産は、おなかを切るため自然分娩よりも傷の回復に時間がかかります。

 

そのため、安静にしている必要がある時間もながくなるうえ、傷の痛みをかばうような姿勢を摂りがちになり、自然と姿勢が悪くなってしまいます。

 

筋力低下や女性ホルモンバランスのせいで骨盤がゆがみやすい状態にある時期に、姿勢が悪くなる時期が重なるため、結果として、自然分娩よりも骨盤がゆがみやすくなってしまうことが多いです。

 

基本は骨盤ベルト

帝王切開後の骨盤矯正はの基本は、自然分娩のときと同様「骨盤ベルト」による骨盤の位置固定が基本となります。

 

ただし、自然分娩よりも傷のケアに注力する必要があり、痛みがあるうちは締め付けたり、無理に固定したりするのはNGです。

 

痛みがあるうちは優しく、痛みがないようゆるめにベルトをするか、ワンサイズ大き目のベルトを利用するのがおすすめです。

 

ベルトが触れるところに厚手のタオルや腹巻などを挟むようにして、優しく固定するのもよいですね。

 

とはいえ、まずはかかりつけの産婦人科医に骨盤ベルト使用の開始時期と使い方を相談するところから始めるようにしましょう。

 

まとめ

自然分娩でも帝王切開でも、女性の身体に大きな負担があることにはかわりません。

 

むしろ、帝王切開後の骨盤ケアの方が、傷の痛みが強いため、思うように進められない場合も多いので、どちらで出産する場合でも、無理をせずにできる範囲から骨盤矯正を行うように心がけましょう。

 

ただ産後太りの予防や、このあとに続く産後ダイエットの成功率を少しでも上げるために、できるだけ早めに開始するのが効果的なのも事実です。

 

出産前で心と身体に余裕があるうちに、産婦人科の先生に産後の骨盤ケアやダイエットの取り組み方について相談しておくのも大切です。

 

産後の骨盤矯正についてちょっとでも気になることがある場合は、遠慮せずに医師や看護師の方に聞くようにしましょうね。

 

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